水をたくさん飲むことは健康によいといわれていますが、飲み過ぎるとむくみを引き起こしたり、水太りにつながったりすることもあります。また、自分では水分を摂っているつもりでも、飲み物によっては身体に必要な量が吸収されず、水分不足になっていることも……。 身体の代謝を高め、むくみを解消するための正しい水分の摂り方についてご紹介します。

そもそもなぜ身体はむくむの?

女性の多くが経験したことがあると思われる、身体のむくみ。特に下半身はむくみやすい部分のひとつです。夕方になると足がだるく重くなり、ブーツがきつくなってしまうことってありますよね。でも、なぜ身体はむくむのでしょうか。そこには代謝の低下が関係しているようです。次のような習慣は、むくみの原因になるので要注意です!

冷え性

身体が冷えやすい女性は、血液の流れが停滞してしまうため、むくみやすくなります。

運動不足

運動不足や、長時間同じ姿勢でいると、血行が悪くなります。さらに血液を押し上げるための筋力も低下。そのため、むくみが起こりやすくなります。

正しい水分補給で代謝アップ&むくみ解消

水分は、摂りすぎても不足してもむくみの原因になります。水分を摂る目的は、代謝をスムーズにすることです。「水をたくさん飲むほどよい」と思われがちですが、成人が1日に必要な水分は1~1.5リットル程度。それ以上を無理に摂る必要はありません。 また、水分を摂るときは、コップ1杯程度の水をこまめに飲むのがポイントです。一気にガブ飲みをすると、身体に水分が吸収されず、そのまま尿として排出されてしまいます。それどころか、体内の水分量を下げてしまう恐れも。 飲むタイミングは1時間に1回程度、コップ1杯の水を補給するのが理想的です。特に次のタイミングでは、必ず水分を摂るように心がけましょう。

食前

食前にコップ1杯の水を飲むことで、食べすぎ防止や胃腸の働きを高めることにもつながります。食後は、胃液を薄め、消化を妨げることもあるので、食前や食間に少しずつ水分を摂るのがおすすめです。

スポーツや入浴の後

スポーツや入浴の後は、発汗によって身体の水分が不足しています。必ず水分を補給しましょう。ただし、のどが渇いたからといって、ガブ飲みは禁物です。コップ1杯の水をゆっくりと飲むことで、体内の水分バランスが整いやすくなります。 睡眠前後 睡眠中、人はコップ1杯分もの汗をかくといわれています。そのため、就寝の前後に水分を摂ることはとても大切です。ただし、睡眠中は水分の排出を促す腎臓の機能も休眠状態。就寝直前に水分を摂りすぎると、翌朝のむくみの原因になります。水分はベッドに入る30分~1時間前に摂ることをおすすめします。

その飲み物、逆効果かも?

水分補給に適した飲み物は水です。同じ水分だからという理由で、コーヒーやお茶、アルコールを飲む方がいますが、逆効果になっていることも。身体に必要な水分として吸収されにくいことを覚えておきましょう。

コーヒーや緑茶

コーヒーや緑茶、紅茶などに含まれるカフェインには利尿作用があるため、せっかく摂った水分が排出されやすくなります。これらはあくまでも嗜好品として飲み、水分補給としてはカウントしないようにしましょう。

アルコール

アルコール類にも水分は含まれていますが、身体は刺激物として反応します。摂取量が増える分だけ身体への負担も大きくなるので、アルコールで水分補給をしようとするのは間違い。また、ビールは利尿作用があるため、体を水分不足にしてしまう可能性もあります。

正しく飲めばダイエットの味方になる!?

水分を正しく摂ることで、体内に余分な老廃物が残りにくくなり、代謝もアップします。代謝が高まると脂肪が燃焼しやすくなるので、ダイエットにもうれしい効果が期待できます。水と上手に付き合うことは、ダイエット成功への第一歩。さっそく今日から、水分補給のタイミングや量を見直してみましょう。 参考: