「ワキガ」、このワードを見て思わずビクッとした方は多いのでは? 顔や身体のコンプレックスはメイクや服で隠せても、ニオイはそうはいきません。さまざまなタイプの制汗剤が市販されていますが、できることならニオイの原因を突き止め、根源から断ちたいですよね。
女性のワキガが増加する原因は、生活習慣に潜んでいるといわれています。3つのNG習慣をチェックし、イヤなニオイからサヨナラしましょう!
ワキガ急増の原因はニオイの強さにあった!
脂っこい食事や肉を好んで食べる欧米人に比べ、日本人は比較的ワキガの人が少ないといわれてきました。しかし、食の欧米化が進むにつれ、ワキガに悩む人は現在増加傾向にあります。食生活やライフスタイルの変化に伴い、それほど深刻でなかったワキガ体質の人が表面化したことが原因と考えられます。
ワキガは、ワキの下にある汗腺のひとつ、アポクリン汗腺から出る汗が原因となって発生します。つまり、アポクリン汗腺を刺激しないようにすることが、ニオイを抑えるポイントとなります。イヤなニオイの原因となっているNG習慣を見ていきましょう。
1. 肉、揚げ物、ファストフードをよく食べる
和食が苦手な女性が増え、ファミリーレストランをはじめとした外食産業が飽和状態になっている現代。かつての日本に比べ、高脂肪食品を食べる機会が増えています。朝はバターを塗ったトーストにソーセージ、昼は手ごろなファストフード、夜はハンバーグやトンカツ……。このような食生活を繰り返していては、ニオイがきつくなるのもうなづけます。また、子どものうちからこうした食生活が定着すると、ワキガのリスクは高まります。食生活の改善がニオイを抑える近道であるといえるでしょう。
野菜中心の食事にチェンジ
緑黄色野菜は新陳代謝を促進したり、肌の細菌の繁殖を抑えたりする働きがあります。コツコツと続けることで、イヤなニオイを改善することが期待できます。野菜の量を増やすとともに、高脂質・高カロリー食品の量を減らした野菜中心の食生活を心がけましょう。
2. ストレスを溜め込みやすい
発汗を促すストレスや緊張も、アポクリン腺の分泌を誘発します。ニオイの問題は「スメルハラスメント」といわれるほど深刻なものです。「臭っていないかな? 嫌がられていないかな?」といった不安が、悪循環を招くことにもなりかねません。
ストレス社会に生きる現代人にとって、ストレスをまったく感じずに生活することは難しいかもしれません。しかし、上手に付き合うことで穏やかな精神状態を保つことができます。
ノートに悩みや不安を書く
ストレスを溜め込みやすい性格の人は、気分が落ち込みやすい傾向にもあります。ニオイの問題はデリケートなため、人に打ち明けるのは難しいもの。そこでおすすめなのが、寝る前の「愚痴ノート」です。1日の終わりに悩みや不安、不満などをノートに書いてみましょう。だれも目にすることはないので、安心して発散しましょう。
3. お酒やタバコ、辛いものが好き
飲酒や喫煙は健康に害を及ぼすだけでなく、ニオイの原因にもなるのをご存じですか? お酒やタバコ、香辛料などの刺激物は、汗腺を活性化させて発汗を促します。ワキガ対策の一環として飲酒や喫煙の量を見直すのは、健康にとってもよい機会になるでしょう。
無理はストレスのもと! 少しずつ減らすことが大切
いくらニオイを軽減させるためであっても、断酒や禁煙などは精神的に大きな負担となります。無理をして強行すると、かえってストレスとなってニオイが悪化したり、反動から余計に汗の量が増えてしまったりすることも。大切なのは、刺激物を1つずつ、少しずつ減らしていくことです。香辛料に関しては、外では少なめにして家で満足できる量を摂取するなど、工夫次第で無理なく取り組めるでしょう。
生活習慣の見直しで心も身体もスッキリ!
今回ご紹介したNG習慣は、ワキガ悪化の原因となるだけでなく、健康被害を及ぼす可能性もあります。高脂質・高カロリー食品を減らすことでダイエットできるとともに、飲酒・喫煙の見直しで生活習慣病のリスクも下げることができるでしょう。さらに、ストレスを溜めない生活を送ることで心の安定を保ち、ニオイを抑える効果も期待できます。
ワキガ対策は悪しき生活習慣を改善するよいきっかけになります。ピンチをチャンスに変えて、新しい自分に生まれ変わりましょう!
参考: