ダイエット中、1番ツラいのは、「おなかが空くこと」という人が多いのではないでしょうか。間食を我慢すればサイズダウンができると思われがちですが、一概にはそうとも言い切れないようです。間食は、上手に使えばダイエットの効率を高めることにもつながるのだとか……。ダイエッターにうれしい、賢いおやつの選び方をご紹介します。

食べなきゃやせるはウソ?

ダイエットといえば、1日あたりの食事量を減らすのが定番。間食をやめるだけでなく、最近ではファスティングやプチ断食のような厳しい制限を行う人も増えています。このような食事制限で懸念されるのが栄養バランスの低下です。1日の摂取カロリーを減らすことで、一時的に体重が減少したとしても、体内の栄養バランスが崩れ、体調不良を招く原因になります。さらに、脂肪を燃焼させるために必要な栄養素までもが不足するため、どんどんやせにくい体質に……。 また、一時であっても体が飢餓状態になると、反動で脂肪を溜め込みやすくなるともいわれています。無理な食事制限はその後のドカ食いを招きやすいため、リバウンドもしやすくなります。 このように、「食べなければやせる」はほんの一時のこと。継続するのは難しく、将来的なデメリットがたくさんあります。

おやつで整えるダイエット中の栄養バランス

おやつはもともと「間食」のことであり、甘いお菓子だけを指すものではありません。おやつの習慣は子どもに必要なもの。1度に食べる量が限られる子どもにとって、1日に必要な栄養素を小分けにして補給するおやつは食事の一部です。これと同じく、ダイエット中の人も不足しやすい栄養素は間食で補うというのが今回ご紹介するダイエットテクニック。少量を何回かに分けて食べれば胃腸への負担も少なく、効率よく消化吸収が進むというメリットもあります。さらに、強い空腹感によるストレスが軽減されるのもうれしいポイントです。

ダイエットの効率を高めるおやつを選ぼう

ダイエット中のおやつにはたくさんの利点がありますが、問題は何を選ぶかということ。栄養バランスを考えながらチョイスしましょう。
  • ナッツ類 油分が多いイメージがあるナッツ類ですが、お肌やホルモンバランスの調整に良いとされるビタミンEや、糖の代謝に使われるビタミンB群、女性に不足しがちな鉄分が豊富に含まれています。ピスタチオにはむくみの解消に良いとされるカリウムが。できるだけ油や塩を使わないシンプルな素焼きのタイプを選びましょう。
  • ヨーグルトなどの乳製品 ヨーグルトやチーズに多く含まれるカルシウムには、脂肪の吸収を防ぐ働きがあるといわれています。イライラ防止や骨粗鬆症にも期待できるカルシウム。普段から積極的に摂取したい栄養素のひとつです。
  • 煮干しやゆで卵 タンパク質は髪や爪、皮膚など表面的なものから、内臓や筋肉、血液、ホルモン、免疫など生命活動に欠かせない栄養素。不足すると代謝が低下します。タンパク質は、肉や魚、卵といった動物性の食材に多く含まれています。脂肪が多いものもあり、ダイエット中に避ける人も多いようです。ダイエット中は特にタンパク質不足になってしまいがちなため、間食での補給をおすすめします。手軽に食べられるおやつとして便利なのが、脂肪が少なくタンパク質を豊富に含む煮干しやゆで卵です。噛みごたえのあるスルメも活用しましょう。

おやつを味方にダイエットを楽しもう!

糖分や食品添加物が多い甘いおやつはダイエットの大敵ですが、間食を食事の一部と考えて食材を選べばダイエットの味方になってくれます。とはいえ、紹介したどの食材にもカロリーがあり、食べ過ぎはダイエットの妨げに。1日あたりの食事バランスを考えながら、適量内で上手に取り入れましょう。 参考: