目元はとくに年齢が出やすいパーツ。気づいたら目のまわりがしわだらけに……なんてことにならないためには、目元にしわができるメカニズムをきちんと知ることが大切です。しわができる原因を探るとともに、目元のしわの対策方法を紹介。若々しく魅力的な表情をつくるための目元のケアをはじめましょう。
目元にしわができる原因
しわの原因は「加齢」と決めつけていませんか? 年齢を重ねて肌の弾力が失われること以外にも、しわができる原因はさまざまです。
乾燥
目元の皮膚は、顔のほかのパーツに比べて皮下脂肪が少なく、とても薄いという特徴があります。頰の皮膚に比べると約半分程度の厚みしかありません。そのため、外部からの刺激にとても弱く、寒暖の差など環境の変化にも影響を受けます。空気が乾燥している冬はもちろんのこと、ジメジメとした時期のエアコンによる乾燥も大きな原因となります。
実はこの乾燥こそが目元のしわをつくる大きな要因。とくに小じわやちりめんじわは、乾燥によるしわの代表格です。
紫外線
皮膚が薄い目元は、紫外線が真皮層へ達しやすくなっています。真皮内のコラーゲンやエラスチンが紫外線の影響をダイレクトに受けることで、肌にハリやツヤをもたらすヒアルロン酸が減少し、やがて皮膚がたるみ、しわになってしまいます。
クレンジングによる刺激
メイクを落とすクレンジングの刺激でも目元は乾燥してしまいます。目元はアイシャドウにアイライン、マスカラなどが重なっていて、ついゴシゴシこすり洗いをしてしまいがち。かといって、メイクを素早く落とすために洗浄力の強いクレンジング剤を使用すると、肌に必要な皮脂まで落としてしまう危険性があります。
目の疲れ
スマートフォンやパソコンなどの普及によって、ドライアイに悩む人が急増しています。もともと人は、瞳を乾燥から守るために1分間に約20回程度瞬きをします。しかし、画面を長く見続けることでまばたきの回数が1分間に約40回以上に増え、その結果「目が疲れやすくなっている」といわれています。さらに、回数が増えればまぶたを酷使してしまい、しわの原因になってしまいます。
今日から始める目元のしわ対策
加齢によるしわは避けることができません。しかし、乾燥や目の疲れが原因となるしわはちょっとした心がけで改善することができます。効果的な対策をご紹介しましょう。
1.目元の保湿は重点的に
乾燥しやすい目もとは、保湿を入念に行うことが大切。顔全体に使用する化粧水やクリームに加え、アイクリームで保湿をしましょう。このとき、目もとに浸透させようとこすってしまうのは絶対にNG! その摩擦が刺激となりシワの原因になってしまうことがあるからです。やさしくマッサージをすることを心がけましょう。
2.紫外線予防はしっかりと
紫外線予防は目元に限らず、肌全体に必要な対策です。外出時には必ず日焼け止めを塗り、日差しの強い夏は日傘や帽子で遮りましょう。また、室内でも油断は禁物です。窓から差し込む紫外線も肌に影響を及ぼしてしまいます。窓ガラスに紫外線予防のフィルムを貼る、UVカット乳液を使用するなどの工夫をしましょう。
3.クレンジングには細心の注意を
メイクを重ねがちな目元のクレンジングは、ポイントメイクリムーバーでやさしく落としましょう。
- コットンにポイントメイクリムーバーを適量とる
- 目を閉じコットンを当て数秒なじませる
- アイメイクを上から下へと縦方向にコットンを滑らせながらやさしく拭き取る
- リムーバーを新しいコットンに取って半分に折ったら、目を閉じたときの上まつげの下の台座になるように置く
- リムーバーをつけた綿棒でまつげに付いたマスカラをやさしく拭き取る
- 下まぶたについているアイメイクもコットンや綿棒でやさしく拭き取る
目にも休息時間を
スマートフォンやパソコンを長時間使い続けないように心がけましょう。さらに以下のような休憩やストレッチを取り入れることで、目の疲れを回復させることができます。
- 30分作業をしたら、一旦目を休め遠くを見るようにする
- 作業が終わったら、目元にホットタオルを乗せて血行をよくする
- 作業の合間に首を回す
- 目の下のくぼみを指で軽く押す
目は印象を決定づける大切なパーツです。若々しい目元は年齢を感じさせない表情をつくるといっても過言ではありません。加齢によるシワはあなたが生きてきた証ですが、外的要因でできたシワは厄介なもの。毎日のケアで、美しい目元を目指しましょう。
参考: