寒い季節にはコートで隠すことができたおなか。薄着が増えるこれからの季節には、すっきりとさせたいものです。そんなおなかの部分ダイエットにおすすめしたいのが「ドローインダイエット」です。呼吸法を見直すことで、すっきりとしたおなかに導くという、その秘密を探ります!
ドローインダイエットとは?
ドローインを英語で表すと「Draw in」。これは「(息を)吸う」「(角やつめなどを)引っ込める」という意味です。ドローインダイエットでは「息を吸うこと」と「おなかを引っ込めること」がポイントになります。これだけでおなかがすっきりするなんて、信じられないかもしれませんね。さっそくドローインダイエットの仕組みについてみていきましょう。
呼吸と代謝の関係
当たり前のように繰り返している呼吸。新鮮な空気を取り込んで、酸素を体のすみずみにめぐらせるために欠かせない生命活動です。新鮮な酸素が不足すると、代謝が低下して脂肪が蓄積。体も疲れやすくなります。つまり、新鮮な酸素をたくさん取り込むことで代謝が高まり、太ったり疲れたりしにくくなるといえます。
ドローインがインナーマッスルを鍛える
ドローインダイエットでは、意識的におなかを引っ込める動作を繰り返します。おなかを引っ込めてキープすることで、次のインナーマッスルが鍛えられます。
- 腹横筋
体の内側で内臓を取り囲むように張り巡らされた筋肉。おなかから背骨の脇まで広範囲に存在するため、ウェストラインに大きく影響を及ぼします。
- 腹斜筋
いわゆる「わき腹」にあたる部分の筋肉。鍛えることでくびれができやすくなります。
- 腸腰筋
上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉。骨盤やお尻の筋肉と関係が深く、腸腰筋を鍛えることで下腹が出たり、お尻が垂れたりすることを防ぐことができます。
ドローイン法はもともと腰痛の治療に用いられていた運動法です。骨盤のゆがみや姿勢を正すことで腰痛の改善にもつながります。
ドローインダイエットの方法
ドローインダイエットは立った姿勢でも、いすに座ったままでも行うことができます。楽な姿勢で基本の呼吸法をマスターしましょう。次の手順で、最初は1日2回を目標に行ってみてくださいね。
- おなかをへこませた状態で、胸を膨らませるように息を吸い込む。
- 息をゆっくり吐きながら、さらにおなかをへこませる。
- この状態で10秒~30秒キープする(呼吸は自然にしてOK)。
1回に3セット繰り返します。
ポイントはおなかと背中をくっつけるイメージで呼吸をすること。おなかがぺちゃんこになるくらいへこませます。最初から長時間姿勢をキープしようとすると体に負担がかかるので、慣れてきたら少しずつ時間を延ばすようにしましょう。
ドローインダイエットは胸式がおすすめ
ドローインダイエットには複式と胸式の二種類がありますが、今回ご紹介したのは「胸式」のスタイル。胸式は呼吸法に慣れている方が多く、胸から上の筋肉も使うことでデコルテラインを鍛えることができます。一方、複式は、おなかに空気をいれるイメージをつかむの、少し練習が必要になるかもしれません。呼吸時におなかを大きく膨らますことで、横隔膜が上下するのにつられて、内臓が動きやすくなりますこのとき、胃下垂を招く恐れがあります。
まずは1カ月続けることから
通勤中でもデスクでも、ちょっとした隙間時間にできるのがドローインダイエットのメリット。この記事を読みながらさっそく試してみた、という方もいるかもしれませんね。改まってダイエットと構えずに、おなかをへこませるくせをつけることから始めてみてください。
参考: