年齢を重ねるほどに気になってくる肌のザラつき……なんとか改善したいものですよね。ザラつきの原因は、肌に残った古い角質です。こうした余分な角質を落とすのによいとされるのがスクラブです。なかでも肌にやさしいことで注目されているのが、シュガースクラブ。唇や赤ちゃんにも使うことができる、シュガースクラブについてご紹介します。

シュガースクラブはなぜ肌にやさしいの?

スクラブというと、肌を引き締めることで知られる塩を原料としたタイプが一般的。しかし、肌が弱い人や、ニキビや傷ができている場合は、塩の刺激で肌を傷つけてしまうこともあります。また、植物の種子やコーヒーなどを原料とするスクラブは、水に溶けにくいため粒子が大きいまま残り、肌への刺激が強くなってしまいがちです。その点、シュガースクラブは原料が砂糖なので水に溶けやすく、肌への刺激が少ないのがメリット。さらに砂糖ならではの、肌にうれしいポイントも見逃せません。 湿気が多い場所に砂糖を放置しておいたら、いつの間にか湿って固まってしまったという経験はありませんか? これは砂糖が空気中の水分を引き寄せている証拠。このように、砂糖は高い浸透力と水分保持力を持っています。つまり、シュガースクラブでマッサージをすると、肌に水分が浸透しやすくなり、水分も保持しやすくなるというわけです。シュガースクラブの後に化粧水や美容液などをつけると、浸透率が高まるともいわれています。その保湿力の高さから、唇にシュガースクラブをしてプルプル唇をキープしている女性も多いそう。また、赤ちゃんの乾燥肌対策にも最適です。

シュガースクラブの使い方

肌のお手入れに使う場合

シュガースクラブは、ほかのスクラブ同様、全身に使うことができます(ただし、目の周りは除く)。お手入れの頻度は週1~2回がベター。いくら肌にやさしくても、スクラブという性質上、毎日のお手入れは肌を痛める可能性があるので気をつけましょう。
  1. 肌を洗い清潔にする
  2. 肌がぬれた状態で適量のシュガースクラブを取り、肌に乗せる
  3. 指の腹を使い、円を描くようにやさしくマッサージをする
※強い力でこすり過ぎないよう注意。
  1. 砂糖がとけて肌になじんできたら(1~2分程度)ぬるま湯で洗い流す
シュガースクラブにはオイルが含まれていることが多いので、使用後は少しべたつく感じがするかもしれません。石けんで洗ってしまうとせっかくの保湿が半減。気になる人は、オイルが少なめのシュガースクラブをおすすめします。

唇のお手入れに使う場合

数多くのスクラブのなかでも、唇に使えるのはシュガースクラブだけ。それだけ低刺激で保湿力が高いという証拠です。肌と同じく、毎日のお手入れには向きませんが、週1~2回のお手入れで唇の乾燥対策にもなります。
  1. 唇を軽く濡らす
  2. 適量のシュガースクラブを取り、唇に乗せる
  3. 指の腹でやさしくマッサージする
  4. 砂糖のツブツブ感がなくなってきたら(1~2分程度)ぬるま湯で洗い流す(ティッシュオフでもOK)
唇にシュガースクラブをするときは、歯磨きは済ませてからするようにしましょう。就寝前にシュガースクラブをしてリップクリームをつけると、翌朝には理想的な唇に!

手作りシュガースクラブに挑戦

シュガースクラブは自宅で簡単に作れます。使用する砂糖はお好みのタイプでOK。白砂糖、グラニュー糖、三温糖は粒子が比較的大きめ、キビ砂糖、黒糖は粒子が細かいことが特徴です。肌への刺激を少なくしたい場合は、粒子が細かい砂糖を選ぶとよいでしょう。

材料

  • お好みの砂糖 1カップ
  • 植物性のオイル(ココナッツオイルやオリーブオイル、アーモンドオイルなどお好みで) 1/2~1カップ
  • エッセンシャルオイル お好みで1~2滴
※植物性オイルの量はお好みで調節します。よりしっとりさせたいなら多めに、べたつくのが苦手なら少なめに調節を。

作り方

作り方はとても簡単です。すべての材料をボールに入れて混ぜ合わせるだけ。完成したら保存しやすい容器に入れて、常温で保存します。シュガースクラブは、手荒れ防止にも。水仕事の後に、砂糖と水だけを手の甲全体になじませるようにマッサージするだけなので、ぜひ試してみましょう。

シュガースクラブでもっちり肌に

春から夏にかけては肌の露出が増える時季。ひじやヒザ、かかとなどがガサガサなままでは、せっかくのファッションも台なしです。冬の間に硬くなった角質をシュガースクラブで取り除き、ふっくらとした肌を手に入れましょう! 参考: