笑顔がすてきな人はそれだけで輝いてみえるもの。どんなにおしゃれをしていても、内側からあふれる魅力にはかないません。くわえて、声に出して笑うとホルモンバランスが安定し、さまざまな美容効果が期待できるとか。笑いがもたらす驚くべきパワーをご紹介しましょう。

笑ってリラックス!自律神経を整えよう

大声で笑ったらすっきりしたという経験はありませんか? それもそのはず。笑いにはストレスを解消し、リラックスするはたらきがあるといわれています。これには自律神経が大きく関わっているようです。 人の身体には、活動と休息のバランスを整える「自律神経」が備わっています。日中の活動時や集中力が高まっているときは交感神経が優位にはたらきます。それに対し、夜の安静時やリラックスできる環境下では副交感神経がはたらいています。人の身体はこれら2つの神経がバランスを保ちながら日常生活を支えています。 しかし、ストレスが多い環境が続くと交感神経が常に優位になり、リラックスできない状態が続きます。ホルモンや血流の調整も担っている自律神経のバランスが崩れると体調も不安定になってしまいがち。 そこで有効なのが「笑い」です。笑いには副交感神経を刺激し、自律神経を自然な状態に戻すはたらきがあると考えられています。自律神経が整えば、理想の肌づくりに欠かせない女性ホルモンのバランスも安定。シンプルな動作ですが、大きな効果が期待できそうです。

口を動かして表情筋のマッサージに

口角がしっかり上がった表情こそ、魅力ある笑顔のひけつ。笑うことは口の周りにある筋肉をしっかり動かす動作でもあります。口を動かせば頬をはじめ、顔全体の表情筋に刺激を与えることができます。 しっかり笑うだけで顔の血流が良くなり、肌の新陳代謝もアップするとか。顔の筋肉を鍛えられるため、たるみ予防にもつながります。

大声で笑えば手軽な有酸素運動に

大きな声で笑っていると、腹筋が動いて、おなかが痛くなることってありますよね。大笑いをしているときは、自然と腹式呼吸になっています。意識せずとも深い呼吸につながるため、手軽な有酸素運動としてもおすすめです。 笑いを運動として取り入れるなら、ただ口角を上げるだけの笑顔ではなく、しっかり声を出して笑うのがポイント。「ハハハハ」と声に出すだけで無理なく息を吐くことができますよ。 十分に息を吐くことで、空っぽになった肺は、多くの酸素を取り込もうとします。結果、全身に血流が行き届きやすくなるというわけです。なんと、1分間の大笑いは、10分間のジョギングに等しい有酸素運動になるとか。なかなか続かない運動も笑うだけなら簡単にできますね。

つくり笑いでも効果は同じ!?

自律神経を整えたり、有酸素運動になったりと、さまざまな効果が期待できる「笑い」という動作。とはいえ、なにもないところで大笑いするのは難しいですよね。実は、つくり笑いにも同じ効果が期待できることがわかっています。 笑いには口角を上げ、声に出すといった動作が伴います。脳は、動作によって刺激を受けるため、本当に楽しい気分になって笑っていても、自分で無理やり「ハハハ」と声に出しても、その反応に区別はないとされています。その理由は、「エンドルフィン」と呼ばれるホルモンの分泌に関係します。エンドルフィンはつくり笑いでも分泌されることがわかっています。 ここで、「笑う門には福来る」ということわざを思い出してみましょう。福が来るから笑うのではなく、笑いが先になっていることがわかります。楽しいから笑うのではなく、笑うことで幸福を引き寄せるというようにとらえることができます。もちろん、自然におこる笑いが理想ではありますが、なにもないときでも意識的につくり笑いを取り入れることで、ストレス解消、美容効果が期待できるというわけです。

笑いを取り入れて魅力ある健康美人に

笑いは美しさを引き出すもの。笑い声が響けば周囲も明るくなります。とはいえ、真面目なシーンや仕事中など、笑ってばかりではいられないことも。そんなときこそ意識的につくり笑いを取り入れてみましょう。ひとりの時間や鏡の前でとびっきりすてきな笑顔をつくり、心と身体、そして美容にもプラスの効果を取り入れましょう。 参考: