毎日しっかり洗っているのになんだか頭皮が臭うみたい……。不潔にしているつもりはないのに、漂ってくる頭皮の臭い。とっても気になりますよね。頭皮が臭うなんて、恥ずかしくて誰にも相談できない人もいるかもしれません。その臭いの原因、もしかすると間違った頭皮ケアや隠れたトラブルが関係しているかもしれません。臭いの原因や改善方法についてご紹介します。

頭皮が臭う原因

頭皮は普段、髪の毛に隠れて見えない部分です。それだけに頭皮の健康について、気を配る人は少ないのではないでしょうか。ところが、頭皮はTゾーンの2倍ともいわれる皮脂腺があり、実はトラブルがおきやすい部分。この皮脂こそが、頭皮の臭いのもとと考えられています。皮脂は肌の健康に欠かせない大切な成分である一方、古くなると酸化して細菌の温床にもなる厄介な存在でもあります。皮脂が多いとホコリも吸着しやすくなるので、余計に雑菌が繁殖することに。また、整髪料を使っている場合、雑菌による臭いと整髪料の香料が混ざって悪臭になってしまうことも。整髪料も汚れとして頭皮にこびりついている可能性があるので、臭いが気になるときは使用を控え、まずは健やかな頭皮に戻すことが大切です。 その日についた汚れは、その日のうちに落として頭皮を清潔に保つことが臭い対策のポイントです。そこで有効なのがシャンプーです。「髪なら毎日洗っている」という声が聞こえてきそうですが、洗い方によってはシャンプー剤が残留し、臭いがひどくなってしまうことをご存じですか? 正しい洗い方をご紹介します。

古い皮脂は残さない!正しいシャンプー方法

髪は毎日洗うという方が多いと思いますが、たとえ洗っていてもしっかり汚れが取れていなければその意味も半減してしまいます。正しい方法をおさらいしてみましょう。
  1. ブラッシング 髪が乾いている状態でブラッシングをし、毛髪の絡みや表面についたホコリを取り除きます。
  2. ぬるま湯で洗い流す 38度程度のぬるま湯を頭頂部から流し、指の腹で頭皮をマッサージするように洗います。このひと手間で、頭皮についた皮脂やホコリ汚れの7~8割を落とすことができます。ただし、熱すぎるお湯は頭皮の乾燥を招き、皮脂の分泌を促します。少しぬるめに感じるくらいがちょうど良い温度です。
  3. シャンプー剤を手の平で泡立て、頭皮を洗う シャンプー剤の目安量は、髪の短い方で100円玉大、長い方でも500円玉くらいの量で十分です。シャンプー剤が多いと、すすぎが不十分になり、シャンプー剤が頭皮に残る可能性が高くなります。泡立ちが足りないと感じたら、お湯を少し足してみましょう。
  4. しっかりすすぐ 頭皮にシャンプー剤が残らないよう、3~5分かけてしっかりすすぎます。
シャンプー後にリンスやコンディショナーをする場合は、頭皮につけないのが原則です。毛髪をコーティングすることが目的なので、頭皮には必要ありません。また、頭皮マッサージ専用以外のトリートメントで頭皮マッサージをするのもNG。油分を多く含むので、頭皮を脂っぽくしてしまうことに。こちらもケア後は成分が残らないように、しっかり洗い流すことが大切です。 そして、シャンプーと同じくらい大切なのが、髪を乾かすことです。ぬれた髪の状態では頭皮がむれ、細菌が繁殖しやすくなるからです。タオルドライの後は、すぐにドライヤーで根元から十分に乾かすようにしましょう。

臭いを改善するための生活習慣

臭いの元凶になる皮脂を抑えるためには、生活習慣を見直すことも大切なポイントです。皮脂の分泌には食事だけでなく、ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れも影響します。脂肪の多い食事や栄養の偏った食事を改善し、野菜中心のバランスの良い食事を心がけましょう。三食きちんと食べることで生活リズムが整いやすくなり、ストレスへの耐性も高くなります。睡眠不足もそれ自体がストレスのもとになるので、できれば6時間の睡眠は確保したいところです。

暑い季節も臭い知らず!

頭皮の臭いはコンプレックスにもなる厄介なトラブルです。臭いが気になって、人間関係をうまく築けないようでは精神的なストレスにもつながります。気温が上昇する季節はとくに清潔を心がけ、健康な頭皮をキープしましょう。 参考: