一般の食品と比べ、栄養価が高いとされる食品を「スーパーフード」と呼びます。栄養バランスに優れていることから、ダイエットの強い味方になると話題になっています。なかでも「チアシード」は、海外セレブも愛用する注目のダイエット食材。独特の食感で満足感が得られるチアシードの魅力に迫ります!

小さい粒に健康成分がいっぱい!

チアシードとは、「サルビア・ヒスパニカ」というシソ科植物の種のこと。メキシコを原産地とするこの植物は、マヤ族やアステカ族といった先住民族も食べていたとされ、古くから健康食として重宝されてきました。 ゴマより一回り小さい1mm程度の粒には、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。食物繊維をはじめ、カルシウムやマグネシウム、鉄分といったミネラルのほか、植物性のアミノ酸まで入っているというのですから驚きです。特に注目したいのが、血液の流れを良くすると期待される「オメガ3」の含有量です。 チアシードには、植物の中でも特にオメガ3が豊富に含まれているとされています。オメガ3を代表する不飽和脂肪酸は体内で生成することができないため、食事で摂取すべき必須栄養素に指定されています。 オメガ3のような脂質は、細胞膜の材料として使われます。不足すると細胞膜が壊れやすくなり、代謝の低下を招きます。良質の脂質をしっかり摂取することで、理想のボディに近づきます。

ジェル状の食物繊維で満腹に

チアシードは生で食べることができますが、水に浸すことで独特の変化を楽しむことができます。数分間浸水させるだけで、約10倍に膨張するチアシード。中心には核となる粒が残り、プルプルしたジェルの中にゴマの粒が入ったような、不思議な食材に早変わりします。 ゼリー部分に含まれるのは、「グルコマンナン」と呼ばれる水溶性の食物繊維。これは、コンニャクの主成分であり、自然に近いお通じに導きます。食物繊維は保水性があり、体内でさらに膨張するため、満腹感を得られます。しかも、低カロリーなのがうれしいですね。

無味無臭でアレンジ自在!使い方はアイデア次第

ダイエットが期待できるといっても、同じ食材を頻繁に使うと飽きてしまいますよね。その点、チアシードは、無味無臭なので、どんな料理にも無理なく使うことができます。 たとえば、朝食ならシリアルやパン、ご飯にそのまま振りかけるだけで栄養価の高い食事に。ヨーグルトには、ゼリー状にしたものを入れ、食感を楽しむのもおすすめです。また、スムージーの材料としても活用できます。ドリンクにする場合は、チアシードが膨張することを念頭に入れて作りましょう。手作りのパンやケーキにチアシードを加えると、少量でも満腹感が得られます。これなら甘いものが好きな方でも食べ過ぎをセーブすることができそうです。高カロリーが気になる外食時には、食前にチアシードを食べてみましょう。胃の中で膨張し、食べ過ぎを防いでくれます。自由にアレンジをして、オリジナルのレシピを考えてみましょう。 ダイエットで気になる栄養不足や空腹感をカバーしてくれるチアシードは、まさにスーパーな食材。カロリーを気にせずに使えるのもうれしいところです。日々の食事にチアシードを加えて、健康的な食生活を無理なく続けてみませんか? 参考: