目は顔のなかでもっとも印象的な部分。そんな大切な場所に「クマ」があると、疲れた印象を与えたり、老けて見えたりすることも。クマの原因や改善策を探るとともに、メイクテクニックで目立たなくするコツをご紹介します。

あなたのクマはどのタイプ?

目元の表皮はとても薄く、卵の薄皮とほぼ同じとされる0.6mm程度しかありません。とてもデリケートな部分ということがわかりますよね。 皮下脂肪や皮脂腺が少ないため水分保持力が低く、乾燥しやすい特徴があります。そのため、ハリや弾力が失われやすく、外敵刺激によるダメージを受けてしまうことも。また、血行不良や色素沈着、加齢によるたるみなども現れることがあります。 これらいくつかの要因が重なることでできてしまう目の下のクマ。その種類は次の3つに分けられます。
  • 青クマ
  • 茶クマ
  • 黒クマ
目の下の皮膚を下に引っ張ってみたとき、色が薄くなる場合は「青クマ」。鏡を持って上を向いたとき、クマが薄くなる場合は「黒クマ」、下に引っ張っても上を向いても変化がない場合は「茶クマ」と大別することができます。

素肌でも明るい目元に!クマの予防と改善策

メイクに頼る前に、まずはクマの予防と改善策を日々のケアに取り入れてみましょう。

血行不良による青クマは温めて血流アップ

青クマは、おもに毛細血管の血行不良によって現れます。睡眠不足や疲労、ホルモンバランスの乱れ、目の疲れ、ストレスなどが原因となるケースが多いようです。改善策としては、メイクの前に蒸しタオルやホットアイマスクを使って目を温めておくのがおすすめです。

色素沈着による茶クマは摩擦に注意

茶クマは色素沈着によっておこります。目をこするくせや、アイメイクを落とすときのゴシゴシ洗いで摩擦を与えると発生しやすくなります。紫外線のダメージも受けやすいのでUV効果のある下地やファンデーション、コンシーラーで対策を。 メイクする際は、できるだけ摩擦をおこさないように気をつけて。スティックタイプやペンシルタイプの直塗りは避け、指に取る、またはクリームやパウダータイプを選んでやさしく塗りましょう。

加齢による黒クマはたるみ予防を

加齢が原因でおきる目元のたるみ。黒クマはその影によって生じます。涙袋が大きい人や目鼻立ちがはっきりしている人に多いようです。 加齢が原因のトラブルはエイジングケアによって進行を防ぐことができます。レチノールやコラーゲン、ヒアルロン酸などを補い、失われてしまいがちなハリやうるおいを与えましょう。

タイプ別 クマをカバーするメイクテクニック

改善策を行ってもなかなか消えない頑固なクマは、メイクで上手にカバーしましょう。タイプ別にみるおすすめテクニックをご紹介します。

青クマにはオレンジ系で明るさをプラス

青クマにはオレンジ系のコンシーラーがおすすめです。肌の色より明るい色を選ぶと、白浮きして目立ってしまうこともあるので要注意。 塗る際のポイントは、透けて見える毛細血管を隠すこと。コンシーラーを指の腹に取り、気になる部分にポンポンと軽く叩くようにのせていきます。

茶クマは肌の色になじむイエロー系を

茶クマ対策でのコンシーラーはイエロー系をチョイスしましょう。茶色くなった部分に黄色をのせることで、肌の色になじみやすくなります。青クマ同様、指の腹で気になる部分に軽く叩くようにのせていきます。茶クマは上まぶたにも発生している場合があるので鏡でチェックを。

黒クマにはカラーメイクで華やかな印象づくりを

黒クマは、3種類のなかでもっとも隠しにくいやっかいなタイプです。コンシーラーを塗ると厚ぼったくなり、かえって目立つことに……。 そんな黒クマには華やかなメイクが救世主になります。おすすめはチークを目に近い部分に入れるテクニックです。通常、チークは頬のいちばん高い位置に入れますが、少しだけ目に近づけた位置に入れてみましょう。 オレンジやコーラルピンクなどの明るいカラーを選ぶことで、はつらつとした印象になりますよ。 チークを入れる際は、アイメイクやリップメイクは控え目カラーを選び、清楚感を意識しましょう。

自分に合った方法で明るい目元へ

クマが気になる場合は、まずはクマのタイプを見極め、原因を知ることが改善への第一歩です。それでも気になる場合は、メイクを使って上手にカバーをしてみましょう。タイプごとに適した方法を選ぶことで、気になる部分が目立ちにくくなります。これまでより表情が明るく見え、きっと気分も高まるはず。自分に合った対策法で、目元に自信を取り戻しましょう! 参考: