日中の暖かさが増し、日に日に過ごしやすくなる春。薄着になるこの季節は、肌の露出も増えます。そこで気を付けたいのが紫外線対策。紫外線による肌への刺激は、シミやシワの原因になるといわれています。起こってしまった肌トラブルの改善には時間がかかるもの。春の肌ケアで紫外線に負けない肌を育てましょう!

紫外線のダメージは肌年齢を高める!?

ヒトの身体は紫外線を浴びることでビタミンDを生成し、生体リズムを整える働きがあります。しかし、強すぎる紫外線は美容の大敵。長時間当たることで肌細胞を壊すおそれがあります。 紫外線は、太陽光線のなかでも強いエネルギーを持つとされ、殺菌作用があると同時に、日焼けや炎症を引き起こす原因になります。紫外線のほとんどは皮膚表面で吸収されるため、肌表面の水分が蒸発して乾燥を招き、カサつきや赤みの原因に。肌荒れを放置すると、シミやシワといった長期的なトラブルへと変化し、肌の老化を加速させてしまうとされます。 また、紫外線は眼球にも大きく影響するといわれています。目の紫外線刺激が長期的に続くと、角膜が白濁する白内障や、白目の組織細胞が異常化する翼状片(よくじょうへん)といった病気につながることも……。

早めの紫外線対策がカギ

紫外線が引き起こす影響は、受けた紫外線の総量と比例します。目に見えない紫外線が急激に増えるのが春先。ピークを迎える6月に向けて、4~5月は徐々に線量が増える時季です。その量はなんと、7~8月と同程度ともいわれています。日光が照り付ける夏と比べ、徐々に紫外線が増える春は、対策を怠りがち。気がついたときには、かなりの量を浴びてしまっていることもあるようです。 紫外線の量が少ない時期でも、長時間浴びると受けるダメージも大きくなります。暖かくなり始めたら、すぐに紫外線予防を始めましょう。メイクの下地には日焼け止め効果があるものを、肌が露出する部分にはボディ用の日焼け止めも忘れずに。

紫外線予防はアイテム選びから

紫外線には2種あり、一年を通じて届くA派(UVA)と、春夏に急増するB派(UVB)があります。UVAは、1日を通して線量が一定しており、UVBは正午前後がピークになるという特徴があります。出かける時間帯に合わせて日焼け止めを選びましょう。 また、傘や帽子、スカーフ、薄手の上着といったアイテムも有効です。目のケアにはサングラスがおすすめ。日差しが強い日は、露出部分を減らし、直射日光を避けましょう。さらに、気をつけたいのが足元の対策です。紫外線は上からばかりとは限りません。場所によっては建物や地面からの反射光が多いところも。下から差し込む紫外線対策として、UVカット機能のあるストッキングを利用するとよいでしょう。

春のゆらぎ肌対策は紫外線予防から!

気温の急激な変化にくわえ、生活環境が変わることも多い春。新しい生活を楽しむ反面、ストレスも受けやすく、春のお肌は調子が不安定になりがちです。風が強い春は、花粉やホコリによる肌トラブルも増加し、いつものケアでは追いつかないことも。紫外線対策をはじめ、季節の変化を意識したケアを取り入れてくださいね。 参考: