太ったわけでもないのに、以前より顔が大きくなったように感じることってありませんか? 頬やフェイスラインについた脂肪も顔が大きく見える要因ですが、実は「たるみ」によっても顔の大きさは変化します。たるみのは加齢によって起こるものですが、生活習慣にも関係があることがわかっています。スッキリ小顔へと導く、効果的な予防策をご紹介します。

避けられない加齢とたるみの関係

人が生きていくうえで、加齢は避けることができない自然現象。生まれたその瞬間から老化は始まっているといっても過言ではありません。たとえば、健やかな肌に欠かせないヒアルロン酸は、40歳になると赤ちゃんの約半分以下まで減少するといわれています。くわえて、顔の表情筋も弱まるため、重力によって自然に顔がたるみやすくなってしまいます。

生活習慣もたるみの原因に!?

姿勢の悪さも顔のたるみを引き起こすことをご存じですか? 猫背になると、あごが前に突き出た状態になりますよね。実は、この姿勢こそがたるみの原因。猫背になると首の後ろ側の皮膚が縮まり、前側の筋肉が伸びます。すると、自然と頬の筋肉が下方向に引っ張られてしまいます。猫背の姿勢が長時間続くほど、頬が下向きに引っ張られ、たるみを助長することに……。 さらに、日ごろから無表情の方は要注意! 顔の筋肉を動かさずにいると、筋力が低下していきます。筋力低下は皮膚や皮下脂肪を支える力を失わせるため、たるみを加速させます。

肌の弾力を奪う紫外線

紫外線の波長のひとつであるUVAは、肌の真皮層にまでダメージを与えます。真皮層では、肌のハリやうるおいに関わるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが生成されています。そのため、真皮層が紫外線のダメージを受けてしまうと、生成量にも影響が及びます。UVA には、これらの分解を促す働きもあるため、肌老化が大きく進み、弾力も低下しやすくなります。 このように、さまざまな要因が重なることで生じる顔のたるみ。加齢は避けられないことですが、しっかりケアをすることでそのスピードを抑えられます。

良質な睡眠がたるみ顔を救う?

肌の免疫力が向上すると、たるみはもちろん、肌の再生機能もアップします。そこで重要となるのが「睡眠の質」です。眠りはじめから3時間の眠りが美肌をつくると言われています。この「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯は、美肌をつくる成長ホルモンがしっかりと分泌されることがわかっています。夜更かしは避け、ゴールデンタイムにしっかり熟睡できる生活を心がけましょう。

徹底保湿で肌老化によるたるみをストップ!

乾燥はコラーゲンやエラスチンの働きを弱める原因になります。これらの成分の働きが低下すると、肌のハリが失われやすくなり、たるみやすくなってしまいます。 ぬるめのお湯で洗顔後、化粧水を素早く塗り、手のひらを顔全体に軽く押し当て(ハンドプッシュ)、肌の深層部にまでうるおいを届けましょう。次に、乳液を手に取り、顔全体を軽くマッサージするようになじませます。この時もハンドプッシュを忘れずに。最後は保湿クリーム、または美容液を手に取り、顔全体になじませハンドプッシュで仕上げます。丁寧な保湿ケアを行い、肌の老化を防ぎましょう。

ヘッドマッサージで効果アップ!

人の身体は一枚の皮膚でつながっています。頭皮が凝り固まっていると血行が悪くなり、筋肉が下へと引っ張られてしまいます。ヘッドマッサージで頭皮のコリをとることで、顔のたるみを予防することができます。毎日のスキンケアのついでに、ぜひ取り入れてみてくださいね。
  1. 両手の指の腹で、髪の生え際から頭頂部にかけて少しずつ場所をずらしながら頭皮をもみほぐします。
  2. 頭頂部から襟足に向かって1. と同様にもみほぐします。
  3. 手ぐしで髪をとかすように両手で髪の生え際から頭頂部を通過し、襟足に向かって指の腹で頭皮をなぞります。
  4. 襟足から首の横を通って鎖骨まで両手の指の腹でなぞります。
頭皮は、疲れやストレスがたまっていると固くなる傾向にあります。ゆっくりともみほぐすことでリフレッシュ効果も期待できますよ。

ながらトレーニングで表情筋を鍛えよう!

皮膚のすぐ下にある筋肉を「表情筋」と呼びます。その名の通り、顔の表情をつくる筋肉です。いろいろな表情をつくることで日常的に鍛えることができますが、たるみ予防には意識的に動かすことが大切。テレビを見ながら、家事をしながら、いつでも好きなときに行えるので、ぜひ習慣にしましょう。

大きな口で「あ・い・う・え・お」

  • 大きく口を開けて「あー・いー・うー・えー・おー」と発声します。一文字につき10秒、3セット行います。
  • 次に、あごを天井に向かって突き出し、首を伸ばします。その状態で1. の動作を行います。
このトレーニングを習慣づけることで、頬とフェイスラインのたるみをスッキリとした状態へと導きます。

デイリーケアで、目指せ!小顔美人

たるみができる最大の原因は加齢。しかし、紫外線や乾燥による肌老化への適切なケアや生活習慣を見直すことで、たるみを最小限に抑えられます。今回ご紹介した対策を続ければ、たるみを解消へと導くだけでなく、健康的な身体と美肌も同時に手に入れることができます。毎日のケアを丁寧に行い、小顔美人を目指しましょう! 参考: