女性にとって、顔にできるシワやたるみは大きな悩み。なかでも口元に現れる深いシワは、一気に老けた印象を与える厄介な存在です。口の両わきからあごにかけて伸びるシワを「マリオネットライン」と呼びますが、ほうれい線に比べ、気にする人が少ないようです。しかし、ほうれい線と同じようにマリオネットラインも老け顔の大きな要因に……。マリオネットラインができる原因や、その改善法を紹介します。

マリオネットラインができる原因

マリオネットラインとは、腹話術に使う人形の口元に似ていることに由来したシワのこと。その原因はズバリ、肌のたるみです。顔の筋肉が衰え、肌の弾力が失われると、頬の皮膚が下に垂れ下がります。その皮膚が口元にかぶさることでマリオネットラインが現れます。そのため、一般的なシワとは異なり、深く溝のように刻まれてしまうのが特徴です。 マリオネットラインができるということは、口元に限らず顔の肌全体がたるんでいる証拠。この状態では、目元から下が全体に下がっているので、顔全体が疲れたような印象になってしまいます。 加齢によってある程度は仕方がないシワですが、若い女性でもマリオネットラインができてしまうことがあります。その原因は、生活習慣にある場合も。以下の項目に心当たりのある方は要注意です!

口角が下がっている

口元の筋肉が常に下に引っ張られている状態。そのため、知らず知らずのうちにマリオネットラインを誘導してしまうことになるのです。

笑顔をあまりつくらない

人は笑うときに表情が上方に引っ張られます。笑わない状態が続くと、口元が下がりやすくなります。

肌が乾燥している

肌が乾燥すると肌の内側の弾力が失われ、肌がたるみやすくなります。

噛み合わせが悪い、猫背である

噛み合わせの悪さや姿勢の悪さも口元のシワに影響します。食事の時に片側でしか噛まない習慣があると、左右の表情筋のバランスが悪くなります。噛まない方の筋肉が衰えると、マリオネットラインの原因になります。 また、顔の筋肉は背中や首、頭までひと続きになっています。首を突き出したような姿勢が続くと、口角が下がり顔全体の筋肉も下に引っ張られてしまうため、マリオネットラインができやすくなります。特に、デスクワークで猫背になっている方は要注意です。

マリオネットラインの改善法

マリオネットラインは、一度深く刻まれてしまうと改善が難しくなります。大切なのは、日ごろからマリオネットラインをつくる原因を絶つように心がけること。次のような習慣を意識し、今から予防策をしっかり練っておきましょう。

保湿ケア

乾燥肌は肌のたるみを助長する原因になります。洗顔後は、化粧水だけでなく、乳液や美容液などでしっかり保湿をしましょう。肌のうるおいを高めることは、肌の代謝をスムーズにして内側から強くすることにつながります。

顔の筋肉を鍛える

顔の筋肉を鍛え、頬のたるみを予防しましょう。マリオネットラインは顔全体が関係しているので、目を大きく開けたり、左右に動かしたりする顔のエクササイズもおすすめ。口元だけでなく、顔全体をリフトアップさせる気持ちでエクササイズをしましょう。

マッサージ

口元に老廃物が停滞すると肌の代謝が落ち、栄養が行き届かなくなります。あご先を軽くつまんで左右にゆらすようにするだけでも、老廃物が流れやすくなります。ただし、顔のマッサージは、力を加えすぎたり手順を間違えたりすると、シワの原因や肌へのダメージになることも。セルフケアの場合は、指圧の方が安心です。気持ち良く感じるポイントを軽く指の腹で押す程度でも十分なマッサージ効果が期待できます。

いきいき笑顔で、マリオネットラインを撃退!

第二のほうれい線ともいわれるマリオネットライン。顔の印象を大きく変えてしまうので、できることならつくりたくありませんよね。今回ご紹介した改善法を取り入れるとともに、口角を上げ、意識的に笑顔をつくることでマリオネットラインは防げます。魅力的な笑顔を味方に、憎きシワを撃退しましょう! 参考: