あっという間に桜の季節が終わり、薄着になる夏も目前。日に日に暑くなり、涼しげなコーディネートを楽しめるようになりました。首元が広く開いた服は、エレガントな雰囲気を演出するデザインのひとつです。開放的なトップスは女性らしさを強調する半面、露出した首から胸元までが注目されます。首元やデコルテラインにシミやシワが目立つようでは残念な印象に。美しいデコルテラインを手に入れるために覚えておきたいケアを紹介しましょう。
デコルテラインの肌老化がおこる原因
デコルテ部分の肌が老化する一番の原因は、普段のケア不足にあるといわれています。メイクをする顔のお手入れは欠かさない人でも、首元のケアは怠ってしまっている人が多いようです。
顔にかぎらず、肌が露出している部分は常に紫外線にさらされています。長年のケア不足で蓄積した紫外線ダメージは、シミやシワの原因になってしまいます。
また、外からの影響だけでなく、普段の姿勢が肌を傷める原因になることも。デスクワークにありがちな前のめりになった姿勢は、肩や首、デコルテ部分に負担をかけています。このような姿勢が続くことでシワができやすくなり、血流の低下を招いて肌の新陳代謝も悪化させることに。長時間、下向きになってスマートフォンを使用するのも要注意です。
デコルテも保湿が第一
首元から胸元までのデコルテラインは、顔からつながる肌の延長。首から胸元にかけての皮膚は汗腺と皮脂腺が少なく、乾燥しやすいデリケートな部分です。ツヤのある美しい肌を取り戻すために、まずは肌のキメを整える保湿を行いましょう。
デコルテラインの保湿は、普段の化粧水や美容液などを使いながらフェイスケアの延長として行います。手に残った化粧水で、ついでに行うのではなく、デコルテのために改めて分量を用意することが大切です。デコルテライン専用のケア用品もありますが、ほとんどが油分を多く含むタイプです。乾燥を防ぐことを目的としていますが、皮脂の代謝は個人差があるため、日焼けの原因にならない程度に使うのがポイント。紫外線カット効果のあるものを選びましょう。
また、日焼け止めを塗った首元を洗う際には、ホイップした泡を使いながら、やさしく洗うようにしましょう。首元の皮膚は頬より薄いため、ゴシゴシ強く洗うと肌が傷つき、さらに乾燥を招く場合があります。
シワの原因となるむくみを予防しよう
デコルテ部分で目につきやすい首元のシワは、むくみが原因でおこることも。首のむくみは気がつきにくいものですが、放っておくと深いシワを刻んでしまいます。
むくみは、加齢や姿勢の悪さによってリンパの流れが悪くなることが影響しています。普段の姿勢を見直すところからはじめましょう。同時に、首のリンパケアを行うことで、リンパの流れが整いやすくなりますよ。
デコルテラインを整えるリンパマッサージ
リンパ液は心臓に向かって流れます。流れに沿って、デコルテ部分をやさしくマッサージしましょう。
- 耳の下に手のひらを当て、首筋に沿ってやさしくなで下ろす。
- 左手をやさしく右の脇にあて、鎖骨を通って心臓の方へやさしくなで下ろす。
- 手を変え、反対も同様に行います。右手を左の脇にあて、鎖骨を通って心臓の方へなで下ろす。
それぞれ5~10回程度を繰り返して行いましょう。湯船につかりながら行うとよいでしょう。
デコルテケアを習慣に
冬場は、寒さからマフラーやハイネックを利用することが多く、デコルテケアに対する意識も低下してしまいがち。また、フェイスケアと比較して、お手入れをしていない首元との差が目立つことも。「女性の顔はデコルテまで」といわれることもあり、注目される部分でもあります。年齢が出やすい部位だからこそ、普段のお手入れを習慣に、美しいデコルテラインをキープしましょう。
参考: