顔の印象を大きく変えてしまう目のむくみ。朝、起きてすぐの腫れぼったい目に、がっかりしてしまう人も多いのでは? むくみを放っておくとたるみやシワの原因にもなってしまいます。特に、加齢とともにたるみやすい目の下のむくみには要注意。目の周りにおきるむくみの原因を知り、早目の対策をはじめましょう!

目の下にむくみがおこる3つの原因

目の周りは皮膚が薄く、ちょっとした刺激で影響を受けやすい部分です。むくみにはさまざまな原因が考えられますが、まぶたや目の下が腫れぼったくなってしまう大きな理由には、次の3つがあげられます。

乾燥

むくみは水分の摂りすぎによるものと思われがちですが、水分が不足していてもおこります。必要な水分量が維持できないと、体は水分をためこもうとするためです。また、皮膚そのものが乾燥しているのも、むくみを引き起こす原因に。乾燥によって乱れた肌細胞は、水分の排泄力が低下し、老廃物が溜まりやすくなります。保湿ケアを心がけましょう。

血流の低下

肌の新陳代謝は、血液に含まれる栄養を材料に行われます。多くの毛細血管がある目の周りは、血流の影響をとても受けるパーツです。冷えや疲れ目による影響で目の周りの血流が低下すると代謝が乱れ、むくみやクマの原因になるといわれています。また、睡眠中の枕も要注意です。合わない枕で心臓よりも低い位置に頭があると、血流が滞り、むくみに影響するとか。また、デスクワークのような前のめりの姿勢を長時間続けると、頭部から肩にかけて血流が滞りやすくなります。姿勢を正して、顔の血流も意識してみましょう。

塩分の摂りすぎ

目の周りにかぎらず、むくみを招く原因となるのが塩分の摂りすぎです。血液中の水分は塩分と、それを中和するカリウムでバランスを取っています。食事で摂れるカリウムには限界があるため、塩分の多い食事が続くと血中の水分調整が難しくなります。水分が血管やリンパ管の外にあふれ、結果、全身のむくみをもたらすことに。

顔の正しい血流でアップでむくみを予防

目のむくみ対策のためには、血流を正常にすることがポイント。血流が良くなることで代謝に必要な栄養が届きやすくなり、外からの保湿も吸収しやすくなります。簡単な方法を2つご紹介しましょう。

蒸しタオルで温める

冷えがあると顔全体の血流が低下します。外からしっかり温め、血流の改善を促しましょう。目の周りはデリケートなパーツなので、乾燥した強い熱を与えるのは好ましくありません。そこでおすすめなのが、蒸しタオルです。 使い方は簡単。固く絞ったタオルを皿に乗せ、600Wの電子レンジで40秒程度温めます。広げて適温にまで冷ましたら目の上に置きます。冷えてきたら外しましょう。温まって毛穴が開いたら保湿のチャンス。そのままにしておくと、乾燥が進むため、化粧水や美容液を使って、しっかり保湿を行うことが大切です。 蒸しタオルは、長時間のデスクワークなど疲れ目にもおすすめです。 蒸しタオルは電子レンジから出した直後は高温になっています。取り扱いには充分注意してください。

眼輪筋を動かして引き締めも

目の周りには、眼輪筋(がんりんきん)と呼ばれるドーナツ状の筋肉があります。この筋力が低下すると、まぶたや目の下が垂れ下がる原因に。筋肉をしっかり動かせば引き締めも期待できます。 眼輪筋は、まぶたを動かすのが主な役目です。普段より少し大げさにまぶたを動かしてトレーニングしてみましょう。まぶたの開け閉めを固定するために、ピースサインをつくって、中指で目頭、人差し指で目尻を押さえます。そのまま、目を大きく見開きます。続けて、下まぶたを上にあげるように意識しながら、目を細めます。まぶたを開いたり、細めて閉じたりしながらしっかり動かしましょう。

早目の対策で老け顔予防

目の周りにおこるむくみは、メイクでも解消しづらいやっかいなもの。しかも、放っておくと、老け顔の原因であるたるみをつくることに! 一度たるんでしまった皮膚は戻りにくいため、後になって対処しようとしても難しいものです。普段のむくみをケアして、早目の予防をしましょう。 参考: