脂肪吸引は決して安い施術ではなく、ダイエットやエステなどうまくいかない方々が痩せるために辿り着く最終手段でもあります。悩みに悩み、決心を固めて高いお金を払ったにも関わらず……失敗。不安を抱えながらも細くなった姿を夢見ていたのに、「やらなければよかった」と後悔する人も残念ながら少なくありません。

脂肪吸引の失敗例

そもそも「脂肪吸引の失敗」とはどのようなことを言うのでしょうか。

1.デザインが不自然・左右差がある

明らかに脂肪吸引したところだけが細すぎて全体を見ると不自然であったり、左右で吸引量が違うことで非対称になってしまう失敗例で、吸引方法の古さや医師の経験不足、デザインセンスのなさが原因となります。

2.皮膚が凸凹になる

修正手術として多く、最近では事例が急増しております。浅い脂肪と深い脂肪の区別をつけずに適当に吸引していることや、取りムラや取り残しによって皮膚の表面が凸凹になってしまっていることが原因としてあげられます。

3.皮膚がたるむ

脂肪吸引をしたことで引き締まらなかった部分の皮膚がたるんでしまうことがあります。腹部で多く見られ、原因は脂肪を吸引しすぎた結果皮膚があまってしまったという医師の技量によるものから、加齢による肌のハリなど、他にも古い吸引方法を続けていることが原因となることもあります。

4.思っていたより細くなっていない

脂肪吸引をした結果、予想していたよりも効果を感じることができないことがあります。脂肪の吸引量が少なかったという医師の技量によるものから、受ける人の脂肪吸引に対する期待度が初めから高すぎたということも原因としてあげられます。

脂肪吸引で失敗しないためには

1.医師経験だけでなく脂肪吸引の経験が多い医師を選ぶ

当然のことではありますが、実は見落としがちな部分です。経験の浅い医師を選ばないというのは当然ですが、脂肪吸引の経験が多い医師を選ぶというのも重要です。例え医師経験が長くても、脂肪吸引の技術は一朝一夕で身につくものではありません。脂肪吸引の症例数が多く、経験豊富な医師を選びましょう。

2.落ち着いてカウンセリングを受ける

脂肪吸引で失敗しないためには重要なことです。少なくとも以下の3点は必ず心がけましょう。

(1)  自分の聞きたいことをメモしていく

脂肪吸引自体が大きな決断ですから、実際のカウンセリングでは頭が真っ白になって、緊張して聞きたいことが聞けないこともあります。そのためには落ち着いて質問できるように、あらかじめ聞きたいことはメモをしていきましょう。

(2)  アフターケアはどうか

美容外科のアフターケアは大切です。検診の度にクリニックを訪れるのは面倒だと感じる方も中にはいらっしゃいます。しかし術後の不快感はもちろんのこと、状態によっては検診の内容が仕上がりに影響が出ることもあります。遠方でもない限り検診回数が少ないなど、検診を重要視しないクリニックは失敗につながると言ってもよいでしょう。

(3)  どれくらい細くなるか

個人によって筋肉や皮膚の厚みは大きく違うため、期待できる効果を適切にカウンセリングで聞く必要があります。その上で「どれぐらい取れるのか」「どれぐらい細くなるのか」という点は聞くようにしましょう。しかし、吸引量は多ければ多いほどいいというわけではありません。自分の希望の細さを伝えること、そして実際に吸引後のデザインが自分の理想とかけ離れていないかどうかというのは、事前にしっかり医師と話す必要があります。

まとめ

カウンセリングではいまだに「今日予約すれば安くします」といったいわゆる営業的なことや、独自のやり方という点を主張し、『○○吸引術』や『××流吸引法』など、一見目を引くキャッチコピーかもしれませんが、何の根拠もない宣伝方法をするクリニックがあります。何よりも大事なことは医師の経歴であり、実際にHP等で見てみると経歴が浅い医師もいますし、中には今までの経歴を隠している場合もあります。 カウンセリングに行く前に脂肪吸引の経験が豊富かどうかを、クリニックではなく医師で選ぶことを注意し、医師と同じ仕上がりのイメージを共有できるよう、実際のカウンセリングの際にはしっかり自分の希望を伝えるようにしましょう。